✴︎人生初のマイカー、どう選ぶ?✴︎
彼女はいいました。
『なぜウン百万かけて買って維持費を支払い続けるものに美しさを求めないの』
彼女は昔から大衆車が好きではありませんでした。
気に入らないものを我慢して使うなら無くていい。
だからマイカーは持たず公共交通機関を利用して生活していました。
彼女の理想はとても高いのです。
理想の車、それは
キャデラック1959エルドラドビアリッツ
エルビスプレスリーの愛車で有名、ピンクキャデラックとして親しまれるそのクルマは、現代の車にはない曲線美とラグジュアリーな内装美を兼ね備えておりました。
ロケットに夢を見た時代の車です。
最高に美しいですよねぇ。
でもクラシックカー、しかもピンクキャデラック 。ピンクでなくともなかなか手に入らないし、手に入ったとしても外車ですから維持費もそれなりに嵩むでしょう。
70年代ならまだしも50年代ですからね……。ピンクなら軽く家が建つくらいはするんじゃないかなぁ。
それにめちゃくちゃデカイ!!
ザ・アメ車という感じです。
いくら美しくても子育て前の平凡な会社員がクラシックカーを維持していくのもさすがに現実的ではありません。
こんなのや
こんなのも好きですが……
現代にはなかなかないデザインです。
では彼女の欲求を満たす比較的新しい車とは?
光岡 ラ・セード
残念ながら生産終了してしまっておりますが、クラシカルなフォルムの日産 シルビアベース。
光岡 himiko
こちらもクラシカルでロングノーズのスポーツカー。ベースはマツダ ロードスター。
光岡さん、今ではあまり見られないロングノーズでグリル付きの美しい見た目とベースカーの確かな性能は憧れのメーカーさんのひとつです。
メルセデス ゲレンデ
曲線も好きですが、この強そうなフォルムも好きなんです。本当に頑丈だし。
ラングラーも憧れますね。
SUVなら曲線ではなく直線的なものが美しいと感じます。
なので
スズキ 新型ジムニーも好き。
軽なので税金が安い。新しいので維持費も少なく済むでしょう。
しかしやはり、しがない会社員には高級車は中古でも中々手が出せない価格帯。ジムニーは人気で供給が足りていないというではありませんか。
「え、これから街はジムニーに溢れるの? 駐車場紛らわしいし嫌だわ」
彼女の住む街はやたらとハスラーが走っております。
そこで彼女はベースを安く手に入れてカスタムするのはどうかというのも考えてみました。
キャルルックカーのキャルステージ
人気のワーゲンバス風カスタムもおしゃれです。
ベースはハイゼットやボンゴなど自分の用途に合わせて選べます。
カーカスタムなら、ベースを抑えれば100万円前後で素敵なクルマを手に入れられますし、安全面も考慮されています。
最後までこのカーカスタムが彼女のクルマ候補に挙がっていました。
ベースは維持費を抑えるために軽貨物を選ぶとすると、価格は中古で10万以下で取引されていたりします。ですがその場合ですと走行距離14万キロ以上の社用車であったり、年式の古い車だったりするので、寿命の方が心配です。
彼女はいいました
「車に求める条件を明確にしよう」
彼女がクルマに求めるものは
①目標金額100万円以下(タイヤ、修繕費含む)
②排気量2000cc以下
③ガソリン車
④マニュアル
⑤できればロングノーズ
⑥できればコンバーチブル
⑦できればフェンダーミラー
エンジン・ブレーキが正常に動くなら走行距離や年式はそこまで気にしない。
といった感じで探します。
修繕費諸々込みで100万なので、本体は50万以下で入手できると理想的です。
さぁ、彼女の理想のクルマはあったのでしょうか。
To be continued→